74】グランドの父より

私は医者ではないので、ケガや故障に関して深いところまでは分からない。
医者でさえも明確な答えが出せない事が結構あるのではないだろうか。
従って肩や肘が痛ければ、腰や膝に違和感があれば、レントゲンで異常が無くても、まずは何もせずに安静をと指示を出すことが多いと思います。
それは経験則がそう言わしてるとも言え、無難な回答です。
ただ昨今、休め、無理するなと言われることが多いこともあってか、ケガ、故障、体調不良を理由に練習を休む選手が多いように思います。
勿論無茶はいけないが、しかし多少の無理はするくらいでないと、情熱や男気は育たないだろうし、高校でも相手にされないと思いますが、親からは、今無理させて高校で野球が出来なくなったらどうしてくれるのかとの反論が返って来そうです。
気持ちは分からなくはないが残念な発想です。
私はグランドでの父親として無茶はさせないが、経験則から怠惰心があるかどうかは分かります。 
痛みは誰にも分からないかもしれないが、ある程度の無理は必要だということ、故障してない部分だけでも死に物狂いで鍛えておかないと遅れて差がつくこと必至でしょう。
甘い選手は休む理由を探す。
強い選手は何とか出れる術を探す。
グランドの息子達には後者であって欲しいと思います。

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73】まだ間に合う

ブロック予選は決勝戦で東大阪シニアさんに敗れ、2位通過で4月開催の関西大会本戦に挑みます。
しかし今のままではいけない。 調子の良い悪いではない。 もっと本質的な事です。
どんなに練習してもノーミスの選手も10割バッターも存在しない。 エラーやミスは常にあります。
ただその根源が横着や練習不足、準備不足であってはならない。
戦う前から負けててどうするんだ!?
目の前の敵に、自ベンチのチームメートに、スタンドの応援者に、「僕は、こんなに弱い男です。 心臓バクバクしてて頭の中は真っ白。
同級生相手に戦ってますが、勝てそうにありません、打てそうにありません。」   そんなふうに暴露してるようなものじゃないか!!    情けないぞ!!  その場面、誰も助けてはくれない。
逃げるのは自分、逃げずに向かって行くのも自分。
その心意気が大切なのに…。
結果など気にする場合ではなく必要なのは 「集中」 「虎視眈々」 。
それを克服する手段のひとつは、自分を追い込んで練習をするということ、出来るまでこだわって取り組むということ、人に流されず自分だけは厳しい苦しい練習を選び、やりきるということではないのか。
本気でやりなさい。  本気で!  大好きな野球、やりきりなさい。
甘い選手は、いつの間にか動作は鈍くなり、声は小さく、ニヤけた顔が増え、雑談が多くなり、人の目ばかり気にするようになる。
常に指導者の死角を探して、その場所で怠けるようになります。
怖いことに、それがしっかり身に付いてしまうのです。

負けて悔しくないのだろうか。

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72】今、思う事

ブロック予選は三回戦まで勝ち進み、関西大会本戦切符は手にしました。
今週末は摂津千里丘シニアさんとの準決勝戦です。
今ブロック予選はこの冬のトレーニングの成果や課題を確認する時でもあります。
どれだけの体力が付いたかという事も重要です。
まだまだ細かいミスの連続でしょうが、これからの2ヶ月で仕上げていきます。

しかしながら、それにしても、新三年生、まだまだ甘いぞ。
練習態度に自分の意志が入っていない選手が多過ぎる。
誰かの後を流されるように歩く、誰かに続いて返事、やれと言われているからやってるだけ、動作は鈍い、集合には一番遅れて来る…。
全く自分の意志が無く、意識も低い。
当然人に指示する事など出来るはずもない。
月曜日の平練でも言ったが、バットスイングで手を抜く選手、強化トレーニングで手を抜く選手、ロードランニングで手を抜く選手、等々、そこに何の意味があるのか!?
少し手を抜いて楽が出来たから得したの?嬉しいの!?
今日も楽が出来て良かったってか!?
いったい何しに来ているの!?
何のためにやってるのか、どんな目的を持ってるのか、そして夢を実現したいのかどうか、全然わからないし理解出来ない。    自分を追い込んで必死に練習する選手と、常に要領よく手を抜いて練習する選手。
その差は1ヵ月や2ヵ月ではほとんど現れない。
しかしその差は静かにゆっくりと進行し開いていく。
そしてもっと怖いのは 「癖」 や 「習慣」 が身に付く事。
努力する習慣なら良いが、怠ける癖や習慣はやはり選手の成長を阻む。
私の野球人生は後悔ばかりです。
もう少し早く気付いていれば…と。
心の底から気付いたのは大学3年の秋だった。かなり遅いです。
でも気付いてからの私は変わったし、最後の1年間は、一番険しく、一番厳しく、一番激しく、でも一番充実していたし結果も残しました。
もし選手逹に、中学生のうちに気付かせてやる事が出来たなら…、今ずっとそのことを考えています。

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