377】次世代の貴重な指導者

先日、鳥取中央シニアさんにご招待頂き、オープン戦をさせていただきました。
大阪からノンストップで1時間40分、思ったよりぜんぜん近いです。
新しいホームグラウンド開設のお祝いも兼ねてお邪魔いたしましたが、内野は黒土で整備が行き届き、とにかく素晴らしい練習環境。
選手達に思う存分野球をさせてやりたい、ここで鍛え上げる‥‥藤田監督のそんな熱い思いが感じ取れました。
御父母の皆様も実直で温和な雰囲気が漂い、選手達のポテンシャルも高い子が多い。
近年力を付けて来ているチームだという事は御周知の通り。
その勢いは今後も目が離せないと私は感じております。
また、藤田監督さんとはとても親しくさせて頂いております。
若くてバイタリティがあり、負けず嫌いで真面目で。。
こんな私の話などに耳を傾ける人なんて珍しいと思いますが、何でも吸収し、学び、見聞を広げようとするその姿勢に心打たれます。
しがない私の経験談で差し支えなければ今後も良きお付き合いを頂ければと願っております。

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367】勝って、浮かれることなかれ

秋季関西大会は神戸中央シニアさんの圧勝で幕を閉じました。
1回戦の五條VS神戸中央が事実上の決勝戦だったようにも思いますが、これがトーナメント戦の面白いところ。
豊中シニアは重鎮、福田監督率いる河南シニアさんに何とか勝利し、最終残り1枠の切符を獲得し来春全国大会へ。
これで3年連続全国大会出場となります。
現状決して全国で戦える技量は無いにもかかわらずまさかの連続で勝ち進み、これまで積み重ねて来た事への若干のご褒美を頂いた感じだが、実力不足は明らか。
この4か月でスキルアップをしなければ全国で大恥をかくことになる。
やらなきゃならないと思います。 

足りない事だらけなので試合などやっている場合じゃないような気もします。
実践力を気にする以前にそれ相応の自力を身に着けさせなければならない。
練習段階でこだわりを持ち、「何が何でもやり切る」「どうしてもこれだけは出来るまでやる」等々の意気込みを堅く持って欲しいのだが……残念ながら現段階では全く感じられません。
何度も言うが練習で自分を追い込まない選手は、いざ試合の緊迫したここ一番の場面ではそのプレッシャーに追い込まれてしまい、まともなプレーなど出来るはずもない。
努力だの根性だの敢えて言うつもりはないが、さりとて持って生まれたセンスだけでテッペンにまで登りつめれる‥などとは思っていません。
しいて言うならば努力を努力と思わず「当たり前の事として継続出来る能力」これが必要不可欠なキーワードだと思います。

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366】練習有るのみ

先月24日、豊中アクア文化ホールにて約1ヶ月遅れで46期生卒団式を執り行いました。
16名の精鋭達の門出であります。

彼等を試行錯誤、そして苦悩の中、取りまとめてくれたのは主将美野田です。
彼には大変な役割を担わせてしまいました。
特にこの学年は個性が強かったのでそれを仕切るのは大仕事。
ましてや監督の私はキャプテンとキャッチャーには特別な思い入れがあり、すこぶる厳しい。
最初は野球どころではなかったよね。
純真な彼はボロボロに傷ついた。
彼と話していると私まで涙が出て来てね‥。
辞めたいと言って来た‥。
豊中シニアは居心地が良いのか、他にも良質な理由があるのか分からないけれど、例年退団者は非常に少ないチームです。
それでも稀に起こる退団の話になると、何が悪いだの誰が悪いだのの話になり、しかもそのほとんどが親御さんから出て来る‥。
主役の子供は、続けたがっているのに‥。
しかし美野田の場合は違っていて、そういう話が一切無かった。
責任感が強いが故に投げ出す事も出来ずギリギリの状態まで頑張ってくれ、自分ではもうこれ以上まとめていけないと‥‥。
そういう誠実な子だから親御さんもまた実直であたたかく、筋が通っている事は言うまでもない。
丁度その時期に奈良西シニアさんを招待してオープン戦をやってた折、私と同期の親友、土居監督が美野田の元気の無さに気付いて私に尋ねてきた。
事情を知った土居監督が美野田を褒めて勇気付けてくれてね。
土居監督も美野田が豊中のTHE.キャプテンだと知ってくれてる訳です。
ありがたかったなぁ。
美野田に残ってもらうのに私も必死だったですね、あの時。
そして他の3年生とも話し合った。
そこで理解の兆しが出て、先陣を切って変わり始めたのが辻田であり森田であり伊藤だったのです。
この辺りから急速にみんなが成長し分かってくれて、思いやりのあるまずまずのチームになった様に思います。
それが種々の大会の好成績に繋がったし、全国大会春、夏連続出場にも繋がった。
豊中シニアが17年ぶりに出場権を得たメインイベント、夏の日本選手権はコロナの感染者が関係者から出たとの事で、優勝候補の一角、武蔵府中シニアさんに競り勝ちベスト8に勝ち進んだものの、翌朝次の佐倉シニアさんとの試合会場に向かう途中での大会中止となった。
3年前の春季全国大会で負けてる相手、是非挑戦したかったが残念でした。
3年生一人一人との想い出は尽きず、また、まだまだ半人前の彼等に今後のビジョンも含めここで語りたい所ではあるが、違う機会に本人や親御さんと話してみようと思います。
協力的な有り難い御父母の皆さんでしたし、特に学年責任者の辻田父と婦人部長の中野母には並々ならぬ御尽力を賜りました事、心より感謝申し上げます。

練習は基本的に平等にやるが、試合は出れる出れないの差は出て来ます。
1年目よりも2年目、そして2年目よりも3年目の方がより洗練され、皆が気付かないうちに較差が生まれるが、それでもチャンスは何処にでもころがっている。
お試し期間は1年目でほとんど終了している訳で2年目、3年目は試合に使いたくなる何かが見えて来なければならない。
努力は嘘をつかないので、その痕跡が見える事、積極性が見える事、実践力を感じさせてくれる事、なにクソの精神が見える事、キラリと光る何かが見える事、そしてそれなりの結果も欲しい。
協調性も自己犠牲心も無く、ただ野球がそこそこ上手いというだけではいけないが、さりとて真面目というだけでもいけない。
最終的な判断基準は私が持っているが、敢えて言うならば、選手に色んなタイプがある中、その特性を見極め活かしながら、礼節はある一定限度までで抑え、そこからは自由にさせる。
技術指導においてもある一定のレベルにまで来れば自由奔放にさせてみたいと言うのが本音だが、その最低限のレベルにまでもなかなか行ってない状態からノビノビさせるとデタラメになってしまい戦える集団にはならず、いつまで経っても自分達で創造した自立したプレーに繋がっていかないと私は思っています。      
練習有るのみ!

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