どれだけ高尚な事を言っても、上手に教えたと思っても、球歴で説得しようとしても、案外それは指導者の思い違いや自己満足な事も多い。
まず中学生を知り、親を知る事。
我が子可愛さの余り、親のモンスター化も懸念される昨今だが、色々と目線を変えてみる事。
そして指導者自らがもっともっといろんな事を勉強する事と同時に、様々な犠牲をも払い、全くのボランティアながら、悩み苦しみ、チーム及び選手達の為に本気で徳育、指導に取り組んでいる自分に自信と信念、そして夢とプライドを持つ事。
このような事をいつも感じながら、私の中学生に対する指導のモットーは、教え過ぎないこと。
選手がまず自分自身で考え抜く習慣を身に付けさせる事に主眼を置いている。
そして物事に気付くよう導いていく。
見て見ぬふりも大事。
また、ちょっとした変化を気付いてやる事も大事。
決して簡単ではないです。
すぐに答えを言ってやった方が良い場合もあるし、言わない方が良い場合もある。
医者=野球の病を治してやれる指導者。
易者=その子に将来を語ってやれる指導者。
役者=敢えて厳しく、敢えて優しく、演技もする事の出来る指導者。
学者=野球の専門知識が豊富な指導者。
芸者=苦労人であって、心があって、野球を楽しませてやる事の出来る指導者。
忍者=熱く、しかし堪え忍ぶ事の出来る指導者。
「 医易役学芸忍 」 この6つの項目で私は自分を見つめ直す事にしています。
ただし、何より大切なのは、「 常識 」 があり 「 人柄 」 が良いという事。
その 「 人間性 」 が指導者の大前提です。
さらに監督として言わせてもらうならば、着地点を創造出来ない、単なる文句言いなど要らない。
数年前までは5つの項目だったが、広島の呉昭和シニアさんで監督をしている私の大学後輩、梅原監督と会話した際、「 宮本さん、僕は (忍) というのもあった方が良いと思います。」
と言ってくれたので、それ以来6つにしました。
しかし到底、聖者、正者にはなれません。(苦笑)
ちなみにこの梅原って男、良い男でね。
いつも心のある熱いチームを作ります。
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