清田、森島、舛野、大森、吉野、林、市村、林、納戸、土井、去年までの歴代の主将で、いずれ劣らね責任感の塊のような男達です。
毎年各学年の子供達の性格は千差万別で色んな個性が顔を並べる。
当然真面目も居れば手抜きも居るし、横着も居ればヤンチャも居る。
先頭を切って歩く者、人に着いて歩く者、我関せず遅れて歩く者。
それはそれで愉快で面白いが、負けない強い野球選手が育つには、真面目なだけでは駄目だし、ヤンチャなだけでもダメ。
最低限のルール、エチケット、マナーは守りつつ、野球で暴れ、野球人として存在感を示す。
そんな軍団がひとつの理想と思いますが、もしそうなれば彼等は、人知れず黙々と自分のテーマや目標に向かって鍛練を続けているでしょう。
話が横道にそれましたが、選手達を何とか束ね、自分さえ良ければいいという未熟な同僚から毛嫌いされることも覚悟の上で物を申すのが主将である。
考えようによっては大変で気の毒な役割です。
我々もじっくり時間をかけて選出任命する。
最初は責任感も自覚も稀薄だが半年経過したくらいから変化が顕著に現れる。
もちろんその間も私は主将に対して厳しいし本人は大変な苦労をするが、徐々にいい顔になり、花が咲くんだよなぁ…。
そうすると、我々指導者が近くに居ない場合の練習もそこそこ統率の取れた雰囲気になるし、横着や怠け者のネガティブな言動にも対処するし、また副主将も当然それに協力するはずなのだ。
大変な役割を担ってくれた主将は他の選手とは別格の成長を遂げてくれており、私は主将に対しての思い入れは人一倍強い。
毎年、主将はこうあって欲しいとその期待も大きいです。
毎年3年間のビジョンを描きます。
それを遂行する上で難しいのは選手達の納得、理解、向上心、負けん気等の植え付け、これは他の指導よりも遥かに厄介で、色んな事を鑑みて私は中学生指導が一番難しいのではないかと常々思っています。
野球選手としての成長に不可欠なのは精神、向上心、創造力といった気持ちの部分です。
これは野球以外の環境からも大きく影響を受けます。
何も精神論を振りかざすつもりはないが、これが技術的成長とリンクするのは間違いないです。
成長が停滞している選手を見ていると、学校や友達や家庭での生活はどうなってるんだろう? と時折思ってしまいます。
うちはちゃんと躾、教育はしています! と言われる御家庭は多いと聞きますが…。
一生懸命頑張っている、は大事な事だか聖地に向かって歩むには当たり前の事でもある。
そしてそれだけでは足りない。
おそらく家庭で出している顔とほぼ同様の顔をグランドでも出している。
親の知らない一面をグランドで出しているなんてほとんど無い。
親御さんは分かっているはず。
三位一体、良き選手育成をしたいものです。
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