407】難しい話かな

豊中シニア3年生の大舞台が一旦終了しましたので、主たる練習を秋からの新チームに切り替えてスタートしています。
毎年そうですがつい先日まで3年生中心に見て来た為、すべての面で2年生とのギャップを感じます。
これをまず2ヶ月かけて何とか野球が出来るチームに持って行き、8ヶ月かけて鍛え上げ、1年かけて自立したチームに仕上げて行かなければなりません。
育成コーチによってこの1年間で素地は出来ているものの、言うのは簡単だが身体能力の長けた子ばかりが集まっている訳ではないので、実際は今後も幾多の困難が待ち構えているでしょう。
ただね、これが良いんです。
スター選手やタレントが居なくても良いチームは作れると思う。
アピールや人気を稼ぐ為の派手なパフォーマンスも一切必要ない! 色んな選手が入団してくれて、色んな個性があって、最後に誰が先発メンバーか今は全く想像出来ないが、全員が同じ練習を積み上げて、心と体が伴った選手から上に抜けて行くでしょう。
たとえここで結果が出せなくても高校で好結果を残してくれる選手ばかりです。
その辺にも私は自信がある。
今のところかなりレベルが低いですが、そんな中でも大きく成長して来る選手が何人も出現すると思う。
9月のブロック予選も通過出来るかどうかわかりませんが、新たなチーム育成に努めて参ります。
負けや失敗を沢山経験し、いずれ花咲く自立した逞しい選手に育てます。
楽しみです。
北大阪ブロックの秋からの新チームは北摂シニアさんが突出してます。
それを追うのが摂津さん、交野さん、東大阪さん、八尾さんあたりでしょうか?
そこに我が豊中も食い込みたいが、新チームは今の所私の監督史上一番弱い。(苦笑)
故に今、それなりに厳しい練習をしていますが、とても反応が鈍く、どんな気構えで野球に取り組んでいるのか、目標やどうなりたいのかで日々の行動が決まる事からすると、夢も目標も持ってない気がする‥、大いに残念です。
勝てなくていい? 上手くならなくてもいい? 強くなる必要も無い? 仲間と楽しく? ですか!? 
楽しさとか自由とかを履き違えてるんじゃないだろうか?
近年、子供に苦労させたくないと思う親御さんも急増してると私は感じていますが、これは教育現場と教育者(教育者とは言えず先生という単なる就職先か?)のレベル低下、教育委員会とやらの事なかれ主義、家庭内の躾の甘さ、他人との関わり方等々、時代や世相が大きく関係していると思います。
ズル賢い者とド厚かましい者となーんにも感じない鈍感な者等で世の中が動くとなると黙ってはおれんでしょ?
やはりそこは正しく物申せる良識とパワーが欲しい! 
強く逞しい息子に育って欲しいとは思いませんか?
選手達が野球をしている姿を見ていると、その御家庭が垣間見れます。
せっかく大好きな野球をしてる、させてもらってる、させてあげてる訳ですから、その特技を追求し伸ばしましょうよ。
その大切な時期を野球を通じて人間形成をしていきましょうよ。
それに対して指導者側も親側も、時に厳しく、時に優しく、子供達のサポートにまわる。
大きな間違いは叱ってやるのも大人の責務です。
確りと自分で物事を考え進んで行く習慣、逃げない気質、大きく人の道に反していない限り見守って、いや、ほったらがしのフリをして見ておいてやる‥。
正々堂々と生きる道、に導いてやるのです。
そうした上で全力、一生懸命が一番美しく、人を思いやる心が尊いのです。
過保護に育て、子供の事を一生面倒見ますか?
ほぼ間違いなく親の方が先に逝くのに、1人前にしといてあげないとね。

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406】訃報

広島如水館高校で励んでくれている豊中シニアOB中村君の御尊父が6月17日、他界されました。
享年51歳。
まだまだお若く、お人柄も抜群で、オシドリ夫婦で、残念でなりません。
去年末にお会いした折はお元気そうでしたのに‥。      

心よりご冥福をお祈りします。 合掌。
豊中シニア  監督  宮本 浩二

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405】敗戦後の思い

日本選手権関西予選、1回戦vs摂津シニアさん2対1勝利、2回戦vs八尾シニアさん12対0勝利、3回戦vs奈良西シニアさん0対1敗退にて豊中シニアの夏が終わりました。
去年に続き2年連続の夏の日本選手権全国大会出場と、春夏の2期連続全国大会出場は叶いませんでした。
あとは4年連続春の全国大会出場を賭け来春に向けて新チームがこの9月からの予選に挑む訳ですが、現時点ではかなり厳しい状況です。    

さて大一番の奈良西戦、敗因は確かにあります。
個々の選手が「あの時打ててれば」「あの時の送球が、あの時の捕球が」そしてもう少し思慮深い選手であれば「もう少しこういう練習を、ああいう練習を積んでおけば…」「取り組み方を、甘さを反省…」等々2週間経過して思うところも多いんじゃないかと思います。
これを今後の糧に出来るならばこの負けも大いに価値があるというもの。
是非今後の生き方に活かして欲しいと願います。
両エースが投げ合う正に投手戦、滅多に体験することの無い素晴らしい試合でした。
チーフアンパイヤさんの、中学生に丁度良い狭過ぎないストライクゾーンと適切なジャッジのおかげもあり、感謝しております。
素晴しかったです。
わかってる事ですが狭過ぎるストライクゾーンだとこんな投手戦の好ゲームなど生まれない。
締まらない大味な試合になります。
投手の生命線の四角をことごとくボールコールされると、(ボールはボール!と反論されそうですが、ストライクも多々有ると私は思ってます)投手は腐る、打者は手を出さない、ランナーは溜まる、大量点は入る、ビッグイニングは出来る…。
審判によって試合の質が変わるのは紛れもない事実です。
子供達に説明が難しく、「これが野球なのだ」と言うくらいしかないのでしょうか?(苦笑)
ただ、試合中クレームをつけ、試合を止めるという光景は子供達への教育上良くないと思っておりますので、私はこれまでそのような行動をとった事はありません。
そんな場合は今後の為、試合後に確認に行くだけです。
いつも熱い中、寒い中、ボランティアにて御尽力下さっている審判部の皆様に我々は深く感謝の念を抱かなければいけないと常時思っております。
と同時に「中学生野球、もう少しストライクゾーンが広くてもいいのではないだろうか」って思うのは私だけでしょうか? 我々指導者の、球歴も経験も豊富な人が多い上に、目も肥えている為、審判の方々もやりにくいとは思いますが、選手達の為どうか精進の程宜しくお願いしたく存じます。            

全力で戦った試合後、相手の土居監督が言ってました。
「宮もっちゃん、俺、こんな試合初めてや!」って。
相手は友でありライバルである奈良西さん、もちろん負けて悔しいけれど今やれる事は全部やった上で一歩及ばず、これは私の責任でありまた私の宿題です。
心残りは、勝たせてやれなかった事、そしてこんな素晴らしい試合を保護者の皆さんと共有出来ず、観戦して頂けなかった事です。
つくづくコロナが恨めしい。
奈良西さんにはもっと上を目指して頑張ってもらいたいです。
岡田主将がやってくれるでしょう。
しかしながらうちの選手達も、よく頑張ってくれたと思います。
試合に出れた選手も出れなかった選手もです。
5月の初旬時点では内心どうなるものかと危惧していましたが、森口主将を中心に良くまとまってくれた。
大変な苦労をしたと思うけれど、よくやってくれました。
必ず君の為になります。
ただし私から3年生に一言、この学年はみんな泥まみれになって、ガムシャラに直向きに練習する子がいない。
なんかカッコつけて技術ばかりを追っかけてしまってる。
地盤が築けてないのに高さばかりを求めてる。
技より体が優先なのに果たして理解出来てる子が何人いるだろうか?
見ていても何か違和感があります。
こんなんじゃ先は知れてるぞ。
まだ野球は始まったばかり。
けれどもひょっとしたら硬式野球はあと3年間(高校で終わり?)で終止符の選手も半数以上いるはず。
この程度のもの、と思うならばその程度の人生です。
まだまだ、と思うならばチャレンジ意欲旺盛な人が応援したくなる人生でしょう。
しっかりと心のリセットをして練習を再開して下さい。

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