290】便利が仇

昔の常識は今の非常識、昔の非常識は今の常識。
全部ではないが一部でそう言える事はある。
まぁひとつひとつについては、ここでは割愛するが、便利な時代になったもので、何でもインターネットで入手、手配出来る。
しかし便利だが怖い。
ネットを見ていると野球だけでも技術講義チャンネルの多い事多い事。
あくまでも私感だが、ちょっとちがうんじゃないの?
とか、ホントにそれで瞬時の勝負に通用するの?
とか、子供のことわかってる?
とか、一夜漬けの技術論じゃないの?
とか、ただの出たがりなんじゃないの?
などと思い感じるケースがけっこう有ります。
まるで通信教育で格闘技を習うみたい。
実戦はそんなに甘くない。
この時代の流れは止められないだろうけれど、何も知らない人が見たら訳がわからなくなるかもしれない。
良くも悪くも情報は増える一方だろうから、見る側の見る目も養っていかねばならない。
何年か前に土日に練習に来る度に投げ方が変わっている投手がいました。
腕の振りが毎回違うんです。
聞けば、ネットでの指導画面を参考に取り入れているとか。
投手は腕の振りとか安易に変えるもんじゃないし、指導者も極力触っちゃいけない部分だと私は認識している。
そこを触るんじゃなく体幹の方に目を向けるべき。
私はうちのコーチ陣には投手の腕の振りは言うな、と指示してます。
私はランニングフォーム、リズム、バランス、体幹、体力に基本重点を置きます。
なんせ私の指導方針は「教え過ぎるな!」ですから。

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289】何はともあれ

北大阪ブロック予選は、枚方シニアさんに4対0で勝利し、何とか最終枠である第5代表に入る事が出来ました。
何はともあれ4月6日から開催の関西大会本戦と7月からのジャイアンツカップ予選への出場権は獲得しました。
がしかし第1代表になるだけの力はないという事。
総括して言うならば単に力量の問題だけではなく、野球観の問題が大きいのではないか?
例えば誰かが交代もやむ無しの大きなミスをする…こちらが言わずともすぐに気持ちと体の準備をする選手が居る。
片やこちらが準備を指示しても差し迫っている交代時にまだゆっくりと準備?をし、準備完了の報告も無く空気の読めない選手。
先発のメンバーは9人だがあとの16人も同じく同時に試合に参加しなければならない訳で、単なる観戦者としてベンチ内に居るからこのような事態になる。
いわゆる、試合に参加していないのだ。
全員に作戦を指示する。
結果としてそれを出来る選手と出来ない選手が居る。
我々もその想定と予想は出来るからそんなに気が重くはならないが、結果はともかくも、それをやろうとしない感性や鈍感さにはストレスを感じます。
そして私が沸騰点に達するのはそれを出来なかった選手が反省もせず直後の練習から取り組み方を変える事もなく相変わらずのメリハリのない練習をしている時!!
やろうとしていないノーチャレンジのその姿を見た時が私は一番淋しい…。
練習でのこだわりと意気込み、期待してます。

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288】何とかしたいが

週末はお疲れ様でした。
土曜日の対寝屋川中央シニア戦、やはり好左腕投手で中盤までは緊迫した投手戦。
うちの右腕松岡も粘り強く投げてくれました。
勝てはしたもののランナーの甘さ、打者の気弱さが露呈した試合だった。
課題はいくつもあります。
そして日曜日の対北摂シニア戦。
エース川原君からどれだけ点が取れるかが焦点。
うちの楠木もよく投げてくれたが、結果として3安打完封の完敗でした。
北摂シニアさんは穴の無い良いチーム、今後も北大阪ブロックはその北摂シニアさんと大阪交野シニアさんが軸となっていくでしょうが、私も何とかそこに食い込み多少の存在感は示せればと思います。
それにしても残念でした。
試合前の準備がまるで不十分。
北摂シニアさんは昨秋うちに負けてる事もあって気合い充分。
対して豊中シニアは勝つための準備には程遠く試合前から完全に劣勢。
その流れはシートノックでより鮮明になった。
キャプテン筆頭に上級生がどれだけ率先してキビキビと準備してくれるかを期待しましたが、未熟さを痛感しました。
あんなアップじゃ余程力の差が無い限り勝てない!
結局やらされる練習でしかピリッとしないのかぁ…。
そばでうるさく言わないとダメなのかぁ…。
スタンドに居た私の責任です。
これまでの私の話がヘタなのか?
わかってくれて自主的にやってくれる何か良い方法はあるのか?
現状を考えると、2年間言い続けた事に果たして意味が有ったのだろうか…。
教えきれていない、させる事が出来てない、すべては私の責任です。
中学生を高校1年生後半から2年生前半くらいのレベルに持っていく事を理想としている私だが現実は難しいです。
そして私が思うに、小中学生に近所の野球好きのおっさんが教えに行く、なんていう時代はもうとっくに終わってて、成績を伴わせ指導を確りとしていく上で、指導者も経験値だけでなく常時研究、常時勉強が絶対必要!。
そのうち指導者にもそして余談だが審判団にもライセンスが必要な時代が来るのではないかと思う。
そして少子化が進む中、現場指導者や事務方の大人の質と相互信頼関係、これを遂行出来るチームだけが今後も生き残れるのだろうと思います。   

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