329】私が思うに

今月11日、プロ野球界の大御所、野村克也さんが御逝去されました。
人によって色んな見方考え方、あるいは好き嫌いはあるでしょうが、私は日本の近代野球の第一人者だと思っています。
晩年は人間教育の見地から野球人を育成する方向が明確でした。
残された記録も偉大で、野球界への功績はこの上なく大きいと思います。
何の接点もないアマチュアの私が言うのもおこがましいですし、場違いなのは重々承知の上ですが、一野球人としての私が思うに、記録にも記憶にも残るプレーヤーであり、最高峰の指導者であり、野球のスペシャリストとして後世ずっと語り継がれるレジェンドだと思います。
人物的な好みは様々で、それは別として、私はバットマンとしての歴史上最高の右打者は落合博満さんだと思っていますが野村克也さんも凄いの一言です。
色んな御意見はあろうかと思いますが…。
ちなみに左打者なら…王さん、張本さん、イチローさんかなと。
タイプが異なるので一概には言えないですが。
走力や守備力を加味するとまた違ってきますし、エンターティナーとしてならこれまた違ってきますよね。
勝手な事を言ってすいません。
書物を読んでも野村さんと落合さんの著書が1番内容が濃いと思います。
あくまで私の私感です。

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328】暖冬を経て

まずまず順調にオープン戦を消化し、最終節には岡山学芸館高校さんの素晴らしい練習環境と専用球場をお借りして夢前ヤングさんと京都丹後さんとの三つ巴戦、そして西部ブロックの強豪、福本監督率いる尼崎西さんとの最終調整を経て先週末から年初の公式戦、ブロック予選が始まり、初戦の対東大阪戦を何とか粘って勝利しました。
チームの進捗状況としては75%。
しかし個々の選手間では、かなりの差がついて来てます。
急成長した選手2名、順調に伸びている選手3名、まあまあ伸びて来ている選手3名、足踏み状態から抜け出せない選手5名以上、等々。
センスが有る無しで片付けるのは簡単だが私はそんな風には思わないし考えない。
夢を抱いて豊中へ入団してくれている全員が高校野球に進む訳だから、何とか育て上げなければ…私はそんな思いで挑んでいます。
そんな中、伸び悩んでいる選手の特徴は、今出来る練習に本気で力を注がない点。
そして私が選手評価で重要視しているいくつかの項目でミスが出た場合、私もそれを指摘するし、すぐに修正に向けて取り組みを開始して欲しいのだが、その姿勢が見えないのだ。
それは特別な事ではなくて誰にでも今からすぐにでも取り組める事なのだが…。
私はその後の好結果など短期的には求めたりしないんです。
すぐにマスター出来ずとも本気になって取り組めば、そして真剣な姿勢があれば必ず良い成長過程に乗るのに、深く考えず直ぐに失敗を忘れてバットばかりを持つ…。
だから同じ失敗を繰り返すのです。
チャンスは何度もあるのだが、そのチャンスを活かせる選手とそうでない選手が居て、やはり考え方や取り組み方に差が有るのかと思えます。
我々指導者の重要な任務は選手達に気付かせる事。
気付いてない選手の行動には意図が無いので成長は鈍化します。
選手諸君は物事に気付き、自らの意思で動けるようになるのが理想ですからそこまで持っていく手腕が指導者にも必要という事になります。
我々指導者は経験則だけで物を言いがちだが、ボランティアだからという言い分は不適切で、従事するからには日々探究心を持って臨まなければならないと私は思います。

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327】有難きスプリングマッチ

恒例の静岡遠征に行って来ました。
我が豊中シニアの年明けのオープン戦は毎年ここから始まります。
冬季練習の進捗状況や今年を占う上でも重要で有難い2日間4試合のオープン戦。
千葉市シニアさん、札幌新琴似シニアさん、新宿シニアさん、小松加賀シニアさん、いくつも気付く事があり勉強になりました。
誠に有難うございました。 

さて、合宿総評ですが、戦いの前の準備がどれ程大切かを選手達は思い知ったと思います。
そして我々指導者陣も悪いです。
常日頃からしっかりと理解させる事に注力し、未成熟な今は、そばに付いてやらせないといけない。
そして行く行くは戦う前の準備の大切さが心に焼き付き、自らやれるアスリートに育てなければならない。
また、そうならないとアスリートとは言えない。
未熟で不安定な中学生に成りたての彼等は、ちゃんと見てないと必ずと言っていいほど楽な方に走り、怠けます。
その自覚と責任感を2年生段階で植え付け、個々の選手に任せておいても大丈夫のように持っていきたいのだが、この3年間で達成する事さえ容易ではない。
そして厄介なのが、大して汗もかいてない選手の中に「もうこんなもんでいいんじゃないの、終わろう。」と足を引っ張る者が出てくるのだ。
こんな選手が何人もいる年は、まず良いチームにもっていくのに時間がかかってしまうし強くならない。
監督として試合をしている感触が悪く、悪い予感がことごとく的中するのだ。

準備の大切さは私が特にこだわり続けている事。
高校野球に進めばその自覚は備わるだろうが、中学生期に何とか一人でも多くの選手に根付かないものだろうか。
この価値観をチーム全員で共有したいと思っています。
我々指導者は、選手達にそれが出来るようになるまでは、たとえけむたがられようと、とことん付き合わなければいけない。
そうしないと勝利に結び付かないだけでなく、チームに悪影響を及ぼすし、ケガや故障にも繋がる。
私も少し気を抜いていたように思います。 

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