440】完敗

日本選手権予選3回戦、対神戸中央シニア戦は6対0の完敗でした。
相手は尻上がりに良くなっていったエースと捕手、既に高校2年生レベルの遊撃手、そして豊中の打球方向を読んで固めた右翼手の守備。
技量は相手が上です。
勝てるとすればうちの投手の踏ん張りに期待し、4点までの勝負、4対3か3対2か2対1。
負けるとすれば一方的なコールド負けと読んでいました。
3回までは粘ってまずまずの良い展開、4回表が終わって3対0にされるも、ベンチの雰囲気は良いし、私もここから逆転出来ると感じていた。
しかしさすが神戸中央さん、そのあたりからエースのギアが上がって来た。
何とか1点取って3対1にすれば流れが変わると見ていたがそれを許してくれない神戸中央さんの底力。
完敗でした。
ただ、6失点の内3点はうちの守備の未熟さから来る失点で、想定はしていたが、やはりここ一番で出てしまったかぁ…という感じで、鍛え上げられなかった私の責任です。
うちの投手もあの狭いストライクゾーンで良い粘りのピッチングをしたと思う。
中学生にはあまりにも酷で、両チームとも平等ではあるがとにかく狭い。
そして2度に渡る疑念のボークコール。
その1度目なんか全員ベンチ前に引き揚げつつある中でボークだ戻れと。
2度目は何か意地でも張っているかのごとくボーク!ボーク!ボーク! といったい何度言うの? ハッキリ言って中学生野球であの2つをボーク宣告したら駄目です。
こっちは抗議もせず黙って耐えている訳で、もっと中学生野球を理解して欲しい。
スタンドで見ていた指導者仲間も何がボークなの? と私に言ってきたくらいです。
まぁそんな腹立たしい事が無かったとしても試合は負けていただろうけれど、勝っても負けてもこの種のストレスだけは感じたくないといつも思います。

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439】一難去ってまた一難

野球って怖い。
小中学生には試合時間制限はあるが、本来、野球は時間を意識したり、時間と戦うスポーツではない。
従って、9回裏の大量得点差でも時として大逆転が大いに有り得るのです。
サッカーで残り5分で5点差だとしたら勝ってる側は時間稼ぎをするし、それが勝つための戦術だろうけれど見てて気持の良いものではない。
けれども野球にはまさかの大逆転があるんだなぁ…。
そして何より、実力で評価されるも下馬評通りにいかないと言う点では野球が一番「まさか」や「奇跡」が起こりやすい。
実力や能力以外の「何か」そして「野球の女神」が出現するのである。
ましてやそのステージが中学生ならば尚更想定してない事が起きます。
実に面白いと思います。

さて今熱戦中の日本選手権関西予選、今春の関西大会優勝の草津シニアさん、準優勝の奈良西シニアさんが揃って初戦敗退。
その「まさか」が発生しています。
勝利した岸和田シニアさん、八尾シニアさんには勝てる根拠も見出しておられたようにも思います。
お二人の監督さんも何か秘めたものはあったのではないでしょうか? キッカケとなるプレーもあったのではないか? もしかして当日ヒーローが生まれた? 値千金のタイムリーヒット? はたまたバッテリー特に投手が期待以上の好投をしてくれた? 諦めたら駄目で、戦略と戦術を練るということですね。 
さて我が豊中シニアの初戦は御承知の通り、大阪福島さんでした。
当3年生、1年生時からコールド負けを含め、勝てた事のない相手。
私も当然劣勢を感じ、相当に苦しい展開も予想した。
相手のシートノックを見て益々力の差も感じたが、元来私は野球で緊張する事が少ない。
唯一現役の時、大学野球に入ってから日体大の岡本君と首都リーグの首位打者争いをしていた4年生最終シーズンの最終打席、あの時だけは緊張して体が動かなかったけれど、それくらいしか緊張した記憶はないなぁ。
余談ですがあの時、大学を出ても社会人野球には行かないと決めていた。
硬式野球はこの打席が最後になる。
ここで私がヒットを打っておけば、ライバルの岡本君は次の最終戦で打席に立ちヒットを打たざるを得なくなる…、記録に名を残す首位打者の可能性。
何よりも私の現役野球の集大成。
ネクストバッターズサークルで色んな事が頭に浮かぶ。
今思えばその集中力の無さがどん詰まりのセカンドゴロを招いたのだ。
結局そこで打率トップに立てず、次戦で岡本君は打席に立たず首位打者確定、私はこの最終秋季シーズンを44打数 19安打 打率4割3分2厘(2位)で首位打者を逃した。
安打数19安打(1位)、本塁打2本(2位)、打点12(2位)という個人成績。
ちなみに半年前の春季シーズンは打率3割6分6厘で(4位)だった。
決して過去を自慢するつもりはありません。 自慢出来る数字でもない。
ただ経験上、3割を打つことは難しくないと思うのと、3割打者と4割打者では物の見方考え方、そして努力の質と量が決定的に違うという事がハッキリと言えると私は思っています。

随分話が横道に逸れました。 
先週の大阪福島戦、弱者が強者に勝つために何があるのか?
過度の欲も期待も持たず、ただしかし、心だけはひとつにして全員で戦う。
それしかないと思います。
野球は選手がするのだけれど、私は私で空気を感じ風を読む。
そんな気持ちでいました。
劣勢ではあったけれど選手達がよく粘ってくれました。
次は強豪神戸中央さん。
力の差は歴然で、負けるなら圧倒的な力量差でコールド負けでしょう。
秘策など無いが粘り強く食い下がっていけたらと思います。 

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438】最終章

2年前に豊中シニアを選んで入団してくれた選手達、毎年平均20名前後の入団数からするとちょっと少な目の3年生11名ですが、もう最終章に入って来ました。
今週日曜日の対大阪福島戦が日本選手権予選の初戦です。
選手によって、心も、体、技術も伸びる時期は異なりますが、今正にそのタイミングにあるのが、進、蓮、奏、一、である。
他の7人はその兆しが無くはないが、何かが足りない。
その「何か」は、技量的なもの? 精神的なもの? 性格的なもの? すぐ休む選手はこちらとしても計算が立てづらく、如何なものかと思うが幸いそういう選手ではない。
それぞれの選手には何が足りないかは常々伝達済み。
あとは何をキッカケとして真のやる気を起こすか。
そこだね。
和、将においてはあと一歩です。
そして最終章に際し全員に言える事、それは「自分の事は後にしてでも友達の為に尽くす事」、「負けてたまるかという根性」、「なにくそと這い上がろうとする勇気と覇気」、「男気」です。
やる気や根性だけでは生きていく上ではどうしょうもないことだってあるけれど、今目の前の大好きな野球、これだけでも充分通用します。
これで勝負出来ます。
一部の著名人が、怒らない、叱らない、和気あいあい、楽しく愉快に、等々提唱しています。
厳しいが故に野球人口が減少しているとも…。
その彼等もまた幼少時代から厳しい躾教育や指導を受けて来たのでしょう。
同じ思いをさせたくないという体験から来る思いなのでしょう。
分からなくはないが、かく言うあなた方もまた、その厳しさの中で育ち、今が有るのではないだろうか!? それとももっと楽しくもっと優しくされたら、もっと上の選手になれてたとでも…? それは無いと思う。
自分の子育ては大丈夫てすか? 
私はのべつ幕無しに厳しくしたら良いとは思っていない。
成功に不可欠な飽くなき挑戦、努力する事が当たり前、自分に厳しい考え方を持つ、失敗から学ぶ、等々。
将来を生き抜くチャレンジに対して叱らず優しくした方が有効であればそれで良いと思うが…果たしてそれで荒波を乗り越えれるか?。
影響力のある著名人が簡単に口にしてはいけない、ある意味無責任な発言だと私は思っています。 

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